Cageling キャラクター辞典

妖精王とは
 地上の王。
 魂は天上にあり、身体は聖域の奥に眠る。
 形あるもののうちで最も上位にあり、永遠に朽ちず、誰にも倒せない。
 守護者であるが、神ではないので万能ではない。
 契約により直接人の作ったものを壊し、人の命を奪うことができない。
 その代わりに世界に死をもたらすことが出来るルシーヌを神アウレーヌから授けられた。
 ルシーヌの主であり、夫である。
 このゲームに出てくる「王」の事。

ルシーヌとは
 本来は輝く翼を持つ銀竜で神格を持つ破壊と渇望の魄。
 妖精王を主とし、その妻でもある。
 人のつくったものと人の命を直接滅ぼせない妖精王に代わって、世界を滅ぼす力を持つ。
  <楽園> を守り、世界の調和を保つのが役割。
 破壊衝動がすさまじく「王」にしか従えることは出来ない。
 心の無いものは地上に存在できないので、心は妖精王によってつくられる。
 妖精王の望みどおりの存在であればあらゆる恩寵を得られる。
 地上においては聖龍王と結婚することが定められている。
 聖龍王との結婚とは、その血肉と魂を取り込み新たな聖龍王の母体となることである。
 ルシーヌの血は驚異的な治癒力を持つとともに飲んだ者を死ぬまでほとんど年をとらぬ呪いをあたえる(それを望む者ももちろんいる)。
 ジュリア=ルシーヌの時代には「ルシーヌ」という言葉は、家名もしくは称号として公に用いられていたようだ。
 ルシーヌの「最初の餌食」は自分の親であり、カリスの母が出産で死んだのもそのためと思われる。

聖龍王とは
 アウロラ国王。
 人と妖精の血を持つ 、<楽園>=神聖アウロラ王国の管理人。
 妖精王の声を聞くと同時に、妖精王の憑坐(よりまし)である。
 そのため、ルシーヌを従えることが出来る。
 ルシーヌを妻とすることが定められている。

<光の黒龍> とは
 <黒龍の剣> を操る人間の英雄。



<カリス編>

カリス姫
 ルシーヌ。
 シャルル聖龍王の姪で、聖龍王より10歳年下。
 10歳まで聖域で過ごす。
 美しく、すべての点で女王然とした優れた資質を持つ。
 何事においても冷静沈着で心を動かすことがないため、「氷姫」と呼ばれる。
 ルシーヌとしてルネだけを伴い北方王国に赴き、これを滅ぼす。
 その際ティリュアンと出会い、自分の意思で生きることを望む。
 北方王国とともにティリュアンを滅ぼすが、自らの命と引き換えにティリュアンの魂が数百年後に人間として再生する術をかけ彼女の肉体は滅びる。
 しかし、それは王に逆らうことを意味し、黄金の林檎に心を封じられる。
 彼女の心の一部はルネの描いた肖像画に宿るが、林檎とともに妖精王に「屋敷」の中に隠される。

ルネ
 本名ルネ=バティスト・ルフォール
 4000年紀中頃に活躍した妖精を父の持つ天才画家。
 12歳の時カリスに会って以来、彼女を愛する。
 アウロラの宮廷画家を勤める。
 北方へ単身赴くカリスに従い、カリスとともにティリュアンに出会う。
 その際ティリュアンの肖像を描き残す。
 カリスが妖精王に心を滅ぼされ地上から消えた後、彼女の心の一部が宿る肖像画を描きあげる。
 その肖像画を北方のティリュアンの元(おそらく墓所)に持ち出そうとするが聖騎士ローランに阻まれ、聖龍王に処刑される。
 肖像画は妖精王によって人の世から隠される。

ティリュアン
 魔族の王シルドゥの血を継ぐもの。
 シルドゥに捧げる魂を狩るための剣の役割を持っていた。
 しかし、 <魔族> の先祖がえりである <妖精>の特質を持つものであった彼にはその役割は永劫の苦痛に等しかった。
 北方王国を滅ぼすためにやってきたカリスに出会い、惹かれ、彼女に「心」を与えることになる。
 400年以上の時を経て人間として蘇り、カリスティア王国を興す。

シャルル
 カリスの叔父である聖龍王。
 兄であるアルフォンス王太子が夭逝したため聖龍王となる。
 姉であるアデール王女もカリスを出産してすぐに亡くなる。
 兄と姉に愛され、愛していた。
 周りに聖龍王としての資質が劣ると囁かれる器量の持ち主。
 周囲の言葉に惑わされやすい。
 ルシーヌであるカリスの忠誠と服従をもって聖龍王としての自信をもち、聖龍王であることの悦びを知る。
 カリスが北方へ赴くのに反対したため、カリスに王の資格がないと言われる。
 カリスを偏執的に愛した証である手記を残す。

マンテア公
 おそらくアウロラの貴族

リカルド・ヴィテッラ
 マンテア公の部下

巫女姫
 シルフェラ王家の巫女姫。最高の予言者の力を持つ。
 シルフェラの第二王子マルケスを愛する。
 マルケスを拒んだカリスへの復讐心から、予言をゆがめて伝えたためか神の声を聞くことができなくなる。
 「本来の聖龍王は何年も前に死んでる」という言葉を残している。

マルケス
 シルフェラの第二王子。
 神聖王国を訪れた際、カリスを愛するようになる。
 カリスへ愛を捧げるも、カリスは全く心を動かさなかったため、ついに心を病んでしまう。

シルドゥ
 北方王国の主で魔族の王。
 カリスに滅ぼされる。

アルフォンス
 シャルルの兄。
 アウロラの王太子であったが事故で死去。
 優れた容貌と資質をもった王子。

アデール
 シャルルの姉で、アルフォンスの妹。
 アウロラの王女で聖域に嫁ぐ。
 カリスの出産で命を落とす。

ローラン
 アウロラの聖騎士。
 ルネがカリスの肖像画を持ち出そうとするところを捕らえる。

ジャック・パンゼラ
 ルネの友人。
 ティリュアンの肖像を子孫に伝える。

マーガレット・ロメリン・メルコート
 グラヴィア国ロザリンドを治める人物
 北方からの難民を火刑に処すように命ずる

リンドリー
 おそらくマーガレットの同僚


<ジュリア=ルシーヌ編>

ジュリア=ルシーヌ姫
 アウロラの聖公爵でルシーヌ。
 大災厄時代終息の切り札としてつくられたルシーヌ。
 そのためか、他のルシーヌの心と違い、王のものでありながら自分の感情を持つことを許された。
 美しく完璧な女性
 聖龍王との婚礼を目前にして落雷により死去
 オレニア大公と愛し合ったために聖龍王との結婚を拒み、妖精王に地上から消されたのが「死」の真相である。 
 瀕死の大公を救うために自分の血をわけあたえた。
 妖精王に、ルシーヌの記憶から、大公と交わした婚姻の誓いの記憶を <銀の卵> に封じ込められる。
 地上から消えた後に再び妖精王に逆らい、異界に堕ちて心を閉ざす。
 ルシーヌである銀竜は死んだ同然となるが、妖精王に呼ばれた大公を、最も愛するものを餌として喰らった。
 大公の魂と <黒龍の剣> はルシーヌの一部となった。それを壊すことは、ルシーヌの心を壊すことになる。
 大公の魂を得たため、ルシーヌが王のものにならずとも、自分の傍らに命を賭せるほど強く結びついた者がいれば、ルシーヌの本能を制御できる事を知る。
 大公の影響があまりにも大きいので、王は彼の魂をルシーヌの記憶の奥底に封じた。

オレニア大公
 本名プトレメウス=レピドゥス・ユリウス・イオ=エクシーナ=ウィスタ・デ・オレニア。
 彼が治めたオレニアだけは大災厄時代でも無傷で平和と繁栄を享受していた。
 最強の魔導師で剣士、年を取らず不死身といわれた。
 25歳の時 <黒龍の剣> を得て最後の <光の黒龍> となる。
 二度の対暗黒戦争でユーフラニアに勝利をもたらす。
 「イオ教授」と同一人物
 大公子時代にジュリアと愛し合う。
 死に瀕した時、ジュリアの血を彼女にあたえられ、不老の身となる。
  <黒龍の剣> を巡る戦いで死に瀕したときも、彼女に血をあたえられる。
 ジュリアとの醜聞で神聖法廷で死刑を宣告されたとも言われる。
 ジュリアに結婚の証として、オレニア公家第一大公子の証である指輪を贈る。
 ジュリアが死に、異界に堕ちて閉ざした心を連れ戻すために、妖精王の呼びかけに応え、身と魂を銀竜に捧げ、ルシーヌの心の一部となり、記憶の奥底に封印された。
 ルナイアは自分達の子供ではないと語る。
 妻子がいるが、ジュリアと愛し合ったのは結婚前か後かは不明である。

聖龍王
 ジュリアとの結婚を目前に彼女を失う
 ジュリアに結婚を拒まれる
 ルナイアに興味を示す。

ルナイア
 エルカレアの歌い手。
 黒髪の青年ですばらしい歌声と圧倒的な存在の強さを持つ。
 ジュリアとオレニア大公の子であると巫女姫に打ち明けるがガブリエルは否定する。
 ジュリアを破滅させたとしてオレニア大公をひどく憎み怖れている。

ガブリエル
 ジュリアに仕えていた妖精。
 ジュリアの死とともに聖域に戻る。
 ルナイアがジュリアンとオレニア大公の子供である事を否定。
 聖龍王を救えるのはルナイアだけだとしている。
 ギュスターヴにルナイアとの余計な接触は控えるよう助言する。

アエリウス=メレディウス
 オレニア大公の息子。
 父親が、最強の君主といわれた祖父以上の栄光と名声を得ていると語る。
 しかし、 <光の黒龍> と呼ばれる父の真の偉大さは理解できないとし、父親が人の世ではない別の世界を視ていたと感じていた。
 父親の自分と母への愛情を感じつつも、それが父を繋ぎとめられないという事を知っていた。
 神聖法廷で処刑されずに戻って来た父親と会うが、すぐに永遠に別れることになる。

アルデア候
 アエリウスとともに神聖法廷から戻ったオレニア大公に会う。
 大公の行く末をある程度予想しており、「再び貴方の時がまわりはじめますように」という言葉を贈る。

ティエリー・ヴェルマン
 おそらくアウロラの貴族
 エルネストの友人
 ジュリアの死を嘆く 

エルネスト
 おそらくアウロラの貴族
 ティエリーの友人
 妖精の血を持つ
 ジュリアの死はオレニア大公によるものと考えている

ギュスターヴ
 エルカレアでルナイアに出会う。
 ジュリアを救ったことがある。
 ジュリアに親友を殺され、自身も殺されそうになったが、それでもジュリアを愛していたのかもしれないと内省する。
 オレニア公の幼馴染。

巫女姫
 シルフェラの巫女姫。
 ルナイアの正体を彼から聞かされる。
 ルナイアをどのように説得するも彼のオレニア大公への憎しみは消せない。

サナトゥス大公
 ルナイアを詐欺師の類だとする。
 オレニア大公の真面目すぎる人柄を知っていて彼の醜聞を信じない。
 聖公爵が当時のオレニア大公子に気があるという噂を知っている。
 対暗黒戦争でのオレニア大公の働きに感謝し、彼の高潔な人格を認めながら、脅威を感じ、対抗する手段が必要だとしている。
 大公が、聖龍王の婚約者である聖公爵を奪いその血を飲んだという醜聞で、大公を神聖法廷に召喚し、彼の力を牽制しようと考える。

オーギュスト
 過去の聖騎士で美男として伝えられている。

銀竜と黒龍、妖精と人間の血をひく者
 ガブリエルによって存在が断言されている。
 オレニア大公がオレニア大公の指輪と聖侯爵家の指輪を渡したいと願っている。


<「私」の物語>

「私」
 王が織り上げたルシーヌの心の卵。
 「屋敷」は「私」がルシーヌの心に値するか見定めるために、妖精王が作った幻の場所で、すべてルシーヌの記憶と、「私」の夢と「王の意思」によって構成されている。
  <銀竜の剣> をとらず <黒龍の剣> を手にし、自分を自分自身の主として、一人で地上に降りることを決める。
 現実の世界では、二十歳になったルシーヌで、妖精王に試されるまで、ミシェルの姪としてルシーヌの記憶を持たぬまま育った。
 両親のことも思い出すが、自分の親を喰らったらしい。
 オレニア大公に、二つの指輪を、「銀竜と黒龍、妖精と人間の血をひく者」に渡してほしいと託される。
 ミシェルとともに外界へ旅立つ。
 時代はアウロラが滅びて四世紀を経ていた。

妖精王
  <黒龍の剣> に護られた、自分自身を主に選んだ「私」に手を出すことができず、諦めて「私」が選ぶ道を行くことを許す。
 「私」に、自分の庇護と希望が常にあることを約束し、ルシーヌの記憶をすべて「私」に返す。
 メルキュールの子孫を護ることを「私」に託す。

ミシェル
 妖精の女性。
 「私」を二十歳になるまで、叔母として育てた。
 「私」がルシーヌとして覚醒後もルシーヌの守人として、家族として「私」と共に生きることを選ぶ。

注:「ミシェル」はフランス語で「天使ミカエル」の意味がある。
  ジュリア=ルシーヌに仕えていた「ガブリエル」も天使の名前である。
  以上のことから、ガブリエルとミシェルは同じ役目を担ってると思われる。



<カリスティア建国>

ティリュアン
  <カリス編> で死んだティリュアンが400年以上の時を経て人間として復活した。
 アウロラの北にあるルノン山脈に「カリスティア王国」を建国。
 初代国王となる。
 正確なアウロラ語を話し、立ち居振る舞いも優雅である。
 カリスティア建国にあたっては、周辺諸国は盗賊や魔物の掃討と引き換えに、ルノン北山岳地帯の独立を容認していたが、いざ独立という段になって横槍を入れる。
 しかし、アウロラの聖龍王が独立を支持し、彼の王としての資質を高く評価したことによって、カリスティアは独立を達成する。
 彼自身は王になりたかったわけではなく、ルノンの地に静かに暮らしたいと願っただけであったが、そこに住む人々の平穏な暮らしのために王国をつくる事を決意した。

ヘレナ
 ティリュアンの住む城で働く少女。


<ラヒア帝国の興亡>

パセウス
 太古のラヒア国王。
 アウロラの聖龍王ジェラールの元から、魔法書と技術と聖龍石を持ち出し、不安定な暮らしに苦しむラヒアの民に、豊かな生活をもたらす。
 聖龍石はあくまでも一時的に借りたものであるとし、ラヒアの法に聖龍石をアウロラに返還すべしと定める。
 後世、大帝国に発展したラヒアにおいて、「神君」と崇められる。

ジェラール
 パセウスの友人であるアウロラの聖龍王。
 アウロラの技術や魔法を人間には必要がないものと考えている。
 パセウスが後に彼とアウロラを探すが見つからなかった。

イロモス
 ラヒア帝国滅亡に際し、手記を残したラヒア人貴族。
 アウロラに対して非常に批判的かつ攻撃的である。
 アウロラからの使者により、ラヒアの大艦隊が一瞬にして消え去るのを目の当たりにする。
 ラヒアは神君パセウスがアウロスの恩寵で築きあげた神聖国家であると信じ、国宝はパセウスがアウロスから賜ったものであると信じている。
 この事から、パセウスが「聖龍石をアウロラに返すべし」と定めた法が、彼の時代には忘れ去られている事がわかる。


<重要な魔導師>

ネク
  <大崩壊> の後、 <泉> を使ってアウロラの深奥部に入り込む。
 ドュエの宝石から作られた、王冠・杖・腕輪・靴を奪い精霊の門をくぐろうと試みるが、天からの雷により滅ぶ。

メルキュール=エルメ
 アウロラの鎖国時代、アウロラから追放された魔導師
 才能にあふれ、将来を約束されていたにも関わらず、祖国を裏切る。
 母が死んだことや、父が心を病んでいたことなどが原因として考えらたが、真実は不明。
 ドュエの宝石から作られた聖杯の一つ、黄金の聖杯を持ち出した疑惑がある。
 妖精王は彼の子孫を護ることを「私」に託す。

メルクリウス
 出没年も国籍も不明の魔導師。
 3400年頃活躍し、伝説的な剣豪アロケイオスとの冒険譚が有名。
  <黒龍の剣> を作る。
  <追放者メルキュール> と呼ばれるメルキュール=エルメと同一人物とする説あり。
 史上最大の魔導師とされている。



<神々>

アウロス
 主神。
 古代アウロラ語でアウレーヌと呼ばれる。
 アウロラでは世界の創造主にして守護神としている。
 多くの国々ではアウロスとはまた別にその国の主神がいる。
 ガレア帝国では天地の神でガレアの五大守護神の一柱。

ネレイア
 海の女神。
 多くの海洋国家での主神。

エルカラ
 商業の神。
 多くの海洋国家での主神。

ウィカヌス
 戦いの神。
 ガレア五大守護神の一柱。

ラディア
 大地の女神。
 ガレア五大守護神の一柱。

ルキス
 月の女神
 ガレア五大守護神の一柱。

クレディス
 知恵の神
 ガレア五大守護神の一柱。

ジェリナ
 ジェリナ教における全能神。
 ジェリナ教ではジェイナ以外の神々はすべて邪神である。



I can't live without roses.−Cagelingのページに戻る